健康の知識9可哀想な胆のう
子犬のようにもの静かなのに
胆石が固まってくると
無実なのに悪者扱いされて有罪判決を受けチョキンと切られてしまう
かわいそうな胆のう
アメリカでは年間50万人が胆のうを摘出するという
胆のうは胆汁を濃縮貯蔵して必要な時に出して脂肪分の消化などを助けている器官
胆汁にはコレステロールやレシチン、ミネラル、胆汁色素、胆汁酸などが含まれる
肝臓で生成された胆汁が胆のうに蓄積され濃縮されて中で石となって固まってしまうことがある
しかし胆のうには何の責任もない
何も悪いことをしてないのに胆石がたまっているからという理由で切られてしまう
胆石が作られる理由は胆汁の濃度が濃くなりすぎて結晶化してしまうから
胆汁を生成しているのは肝臓で、胆汁の量や質は肝臓できまる
胆のうは単に肝臓で作られた胆汁の貯蔵庫に過ぎない
胆のうが胆石を作っているわけではなく
肝臓で作られた胆汁の質や量が適正ではなくなるので胆石になる
つまり胆石の原因は肝臓にある そして
肝臓は私たちが口にするものを消化するために胆汁をつくるのだから
結局悪いのは私たちの食生活
私たちが変な油分や乳製品を摂り過ぎたり食物繊維や酵素の少ない食品ばかり食べていたり大食い早食いしたりストレスを抱え込んでいたりすると、肝臓は疲弊してしまい胆汁の質や量が低下してしまう
その胆汁の貯蔵庫である胆のうの中で石ができてしまうという症状があらわれ
症状があらわれている部分だけを切り取ってしまっているのが胆のう摘出の手術である
手術を行えばたしかに胆石がたまらなくなる
しかし症状があらわれている部分だけを排除しても根本解決にはならない
胆のうを摘出してしまうことで実はもっと酷い問題を生み出してしまう